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漸く落ち着いた要の背を、北斗が撫でる。
「んっ…」
それさえも、敏感になっている要には強すぎる刺激で。
「要さん、大丈夫?
気持ち良すぎた?」
ニカッと笑う北斗の肩を、要が軽く小突く。
「バカッ! そういうコト言うなよ!」
真っ赤な顔で照れる要に、北斗が満足げに微笑む。
「だって、ドライでイっちゃう要さん、可愛いんだもん。
またしようね?」
「ムリ! あんなの身体持たない!」
掠れた声で訴えるが、北斗が聞くはずはない。
「大丈夫。 しょっちゅうしたりしないから。
たまに、ね?」
たまに年下らしく甘えられると要が逆らえないことを知っていて、北斗が抱き付いてくる。
もうっ、と要が呆れる。
が、まんざらでも無い様子に、北斗が満足げに笑った。
「さて、さすがに腹減ってきたね。
何かある?」
ん~っと伸びをして、北斗が立ち上がる。
「作らないと無い」
「適当に冷蔵庫漁るよ?」
「ん。お願い」
動けない要を抱き起こし、2人でベッドで食事する。
行儀の悪さは今日は免除。
「湊さんって、要さんのこと何て呼んでたの?」
食べ終わると、北斗が唐突に尋ねた。
「へ?」
突然過ぎて、要が間抜けな返事をする。
「教えて?」
「“要さん”って呼ばれてたけど、何?」
質問の意図が分からず、要が目をぱちくりさせる。
「ふーん。
んじゃ、俺は“要”って呼ぶ」
ちょっと不貞腐れて北斗が宣言する。
ガキっぽさに要がクスクス笑うと、軽く睨まれた。
「要も、俺のこと北斗って呼んでよ?
湊さんは“湊”なんだから」
要にはよく分からない理屈だが、北斗が望むなら、拒否する理由もない。
「はいはい、北斗」
子供をあやすように頭を撫でると、北斗がガバッと抱き付いてきた。
腰に力が入らない要は、バフッとベッドに倒れ込む。
「…俺の…」
小さく呟く声は、要には聞き取れない。
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