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「城島さん……」
「ん?」
「……好きです。俺、城島さんのこと、すごく、好きです。隣にいられて、しあわせです……」
七生は、へらっと顔を崩して笑った。
こんなに自分に色んなものをくれる城島に、七生は何を返せるか考えている。自分に出来ることなら何でもしたい。そんなことを思うくらい、心の中は城島でいっぱいだった。
七生の言葉を聞いた城島は、少し固まっていた。何を言われたんだと、その意味を探って理解したとき「あー!」と大きく声を吐き出してそっぽを向く。
「城島さん……?」
「……もう、ほんと。あほか。無理だろこんなん」
そう呟いて、城島は七生の上に覆い被さった。切れ長の目尻が、月明かりに照らされている。青く光るそれはまるで宝石のようで、七生はごくりと固唾を飲んだ。なんて綺麗なんだろうと見惚れてしまって、目が離せなくなる。
「……抱いていいか、七生」
「え……?」
頬を赤らめた城島は、小さく言った。
拗ねた子どものような顔をするのだ。本当にずるい。そんな顔でねだられてしまうと、七生は拒否出来ない。
———受け入れてあげたいと、思ってしまうのだ。
頷くと、城島は七生を抱きしめてくれる。それに応えるように、七生もまた、城島の首元へ腕を回した。
———……
———……
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