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もう片方の手首にも手錠をかけられて、俺の手はあっという間に自由を奪われる。
その手錠どこから出したんだよ。
「梶さん。」
「……。」
「好きです。付き合ってください。」
「……。」
なんとなく、言うことは想像できた。なんとなくだけど。
しかし全く嬉しくない。
こいつは男で。俺も男で。俺は不良でこいつは生徒会長。こいつが好きなのは俺。俺が好きなのは女の子。
屋上とか、放課後の教室とか、そんなところで告白されるんだったら少しは考えるかもしれない。少し。ほんの少しだけ。
でも今の状況。俺はコンクリートの壁でできた部屋に閉じ込められて、首輪と手錠つけられて、壁に追いやられてる。
こんな状況で誰が「はい、付き合います」と言うか。
首は絞められるわ殴られるわ股間触られるわ。俺は今目の前にいるこいつを恐怖の対象としか見れてないわ!
「ずっと見てました。」
うん。知ってた。
最近妙に視線感じるし、学校にいても家にいても誰かに見られてる感じがした。
最初は霊にでも取り憑かれてるのかとか思ったけど、こいつの仕業だったか。
「オナニーしてる梶さん凄く可愛かったです。」
「え、え、お前…見て、た…?」
「はい。ばっちり。家のいたる所にカメラを設置しておきましたから。」
その言葉を聞いた瞬間俺の顔はボッと赤くなる。
じ、自分のオナニーしてるところを見られるとか……なんか、もう、穴があったら入りたい。
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