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「はぁぁ……。」
あーもう。家に帰らせてくれ。家に。
「それで。答えは?」
俺の心情も知らないでよくそんな呑気なことが言えるな…。
「…答えはNOだ。」
俺がそう言うと奴は目を点にする。
なんだよそんなに驚くことかよ。
「うーん…。まあ良いです。」
「は?何が……んんっ?!」
唇に柔らかいものか当たる。
もしかして俺キスされてる…?
俺が喋っている途中。口が開いていて、そのときにキスをされたものだから奴のあたたかい舌が俺の口の中に入ってくる。
「んっ、んんっ…はぁっ、んっ」
逃げようと思い顔を動かそうとするが、後頭部を抑えられていて動かせない。
角度を変えて何度も深いキスされる。
舌を噛んでやろうと思ったが、そんなことをすれば本当に殺されてしまうかもしれない。だから今は奴のキスを受けとめるしかない。
俺は女の子との経験がない訳ではない。キスだって何回もしてきた。
女の子とキスをするときと違うのは、主導権が奴に握られているということ。
体格も身長も奴の方が勝ってるし、力も俺より奴の方が多分強い。認めたくないけど。
「っはぁ、はぁ…っ」
長く感じたキスが終わり、唇を離される。
俺と奴の口からは銀色の糸のようなものが紡がれて、切れる。
俺の口の周りにはどちらのものかわからない唾液がついている。
俺は少しでも抵抗を見せるために、手錠のつけられている手で口を乱暴に拭った。
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