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「……流栖?」
「おう。」
翌日。部屋から出してもらえないんだろうなーとか考えながら不貞寝しようとしたら光一に「学校行きますか?」と言われた。多分虫の居所でも良かったのだろう。多分。
そして今居る場所は学校の屋上。
「お前どうしたの、顔。」
俺の湿布や絆創膏だらけの顔を見て美弥が顔をしかめる。
俺の顔の怪我は翌日になっても治っていなくて、仕方ないので湿布などを貼ったまま学校に来た。
首にも首輪のせいなのか絞められたせいなのか分からないが、赤い跡が残っていたため包帯を巻いている。
「あー、喧嘩だ喧嘩。」
俺が一方的に殴られただけだけど。
「ふーん。珍しいな、お前が喧嘩とか。」
そんなことを言われながら俺は美弥の隣にドカッと座る。
「美弥ぁー煙草くれ。」
「ん。」
ポイッと投げられた煙草の入った箱とライターを落とさないようにキャッチして、煙草に火をつける。
「はー…自由だ…。」
煙を吐いてから俺が独り言のように呟くと、それが美弥にも聞こえていたようで頭に「?」を浮かべている。
「ああ、独り言だから。あんま気にすんな。」と言って笑ってやると、美弥は何も言わず俺の顔を見つめていた。
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