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頭がクラクラして気持ち悪い。
目を開けてみるとそこには灰色の床や壁はなくて。
「え、」
後ろを振り向くと気持ちよさそうに眠る光一の顔が。
しかも俺の身体に腕をまわして抱きしめてきている。
俺はとりあえず起きあがろうと思い身体を動かすがゴソゴソと動くだけで抜け出すことが出来ない。
「んん…、」
光一が少し唸ったあと、目を開ける。
「…おはようございます。」
「お、はよ。」
小さく返事をしてやるとまた強く抱きしめられた。
「苦しい」と言ったら「すみません」と笑顔で言われる。
「朝食作ってきますね。」
「あ、えっと…おう。」
光一が部屋から出て行って俺だけが大きなベッドに取り残される。此処は多分光一の部屋。
自分の服装を見てみると、大きなTシャツに新しいボクサーのパンツという寒そうな格好だった。
布団を引っ張って自分の方に引き寄せる。
「ふかふか。」
布団は高級なものを使っているのだろう。凄くふかふかで柔らかくてずっとくるまっていたいくらい。
素肌に布団が当たって気持ち良い。
うつ伏せになってボスッと布団に顔を埋めると光一の匂いがした。いや光一が使ってる柔軟剤の匂いか。石鹸みたいな、そんな匂い。
そのまままた眠ってしまいそうになっているとポンポンと布団を叩かれた。
「朝食出来ましたけど…その布団気に入りましたか?」
「……別に。」
素っ気ない返事をして布団から出る。
腰がズキズキと痛んだけど我慢して歩いた。
何度もよろけて結局光一に支えられながら歩く羽目になったけど。
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