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何だか急に気分が悪くなってきて、口元を抑える。
辺りを見渡して、喉から口へ上がってくるものを吐き出せる場所を探す。
するとベッドの隣に置いてあるゴミ箱を見つけた。ベッドから降りてゴミ箱を掴もうとすると、下半身に激痛が走る。
足に力が入らなくてベッドから落ちるように床へ降りた。そのとき、床に強く膝をぶつけてしまう。スェットのズボンを履いていたが、あまりクッションにはならなくて痛かった。でもそれもお構いなしに俺はゴミ箱にすがりついた。
「お゙ぇっ、」
吐き気が収まらなくて、何度もゴミ箱に口の中に溜まっているものを吐き出す。
と言っても出てくるのは透明な胃液ばかりだけど。
少し落ち着いてきて、ゴミ箱から顔を離す。あーゴミ箱汚しちゃったな。これも高そうだし。怒られそう。
なんて呑気なことを考えていると、また吐き気が襲ってくる。
石鹸の、光一の匂いが余計に気分を悪くさせる。恐らく俺の今の顔は真っ青だろう。
全て吐き終えて、ベッドに寄りかかる。かたい床がケツの穴に当たって痛い。そのまま横に倒れると、少し楽になった。
ベッドの上に戻る気力も残ってない。あとどのくらいで光一帰ってくるかな。
窓から見えた空は薄い紺色に染まっていた。生徒会ってやっぱり部活終わるまで学校に居なきゃいけないのか?
そんなことを考えながら部屋の扉を眺めていると、その扉が開いた。
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