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光一side
「要らない。」
「ダメです。」
「要らない。」
「ちゃんと食べてください。」
イスから立ち上がり、逃げようとする梶さんを捕まえて自分の太ももの上に座らせる。
「ほら、」
と言ってお粥がひとくち分乗ったスプーンを口の近くに持っていくと顔を反らされた。
少し腹が立って、自分の口にそのお粥を含んで梶さんの顔を掴み、そのまま口付ける。
無理矢理口をこじ開けてお粥を流し込む。
口を離すと、梶さんは不機嫌そうな顔をしながらお粥を飲み込んだ。
「梶さんが食べないって言うんだったら僕が全部口移ししてあげますよ?」
「…食べる。」
ああ、少し残念。僕は口移しでも良かったのに。
梶さんはお粥の入ったお皿とスプーンを手に取り、元々座っていたイスを引きずりながら僕と少し距離をとってイスに座り、お粥を食べ出す。
膝を抱え込みながら食べるのはあまり行儀が良くないけど今だけは許してあげよう。
ふーっと息を吐いてお粥を冷まし、口に入れて数回噛み、飲み込む。その仕草が可愛くて見とれる。今日は大きなTシャツにボクサーパンツを履かせている。パンツから伸びる足が綺麗で色気があって舐めたくなった。
足の指を見ると、ぎゅっと丸めていて可愛い。
梶さんが邪魔だと言ってゴムで適当に纏めた前髪は上を向きながらぴょこぴょこと跳ねている。可愛い。
「……なに。」
僕の視線に気づいたのか梶さんが僕の方を見る。
「梶さん、可愛いなと思って。」
素直に思ったことを口に出すと、「キモい」と言われてしまった。
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