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自分が同性が好きだと気付いたのは小学生の頃だった。
『○○ちゃんが左那の事好きなんだって!』
それは小学生の幼稚な恋。初めて向けられた純粋な好意は嬉しくもあったけれど、自分には他に好きな人がいる。
だから、それは聞かなかった事にして済まそうと思っていた。
その日の夜、妹と両親にその事を何でもない一日の事を話す要領で言った。もちろん自分の好きな相手も。
両親は一瞬顔を曇らせて、妹も不思議そうに俺を見た。
『お兄ちゃんは、右那と同じ人が好きなの?』
『右那も××くんが好きなの?』
そんな会話をする俺たちに、両親は優しく教えてくれたんだ。
同性を好きになる人が少ないこと、それを良く思わない人がいること、だからといって決して悪いことではないこと。
だから俺はその日から子供ながらに、恋愛の話はしなくなったんだ。
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