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さっとメガネを拾い上げて、その人の手に握らせた。
「...誰?ありがとう」
そういって顔をあげたその人の顔面を見て、俺は心の臓をギュッと握られた気分だった。ようはドストライクの見た目だった。
ぱっちりとした綺麗な二重の目に、ダークミルクティーのサラサラの髪。艶々の薄い唇。
自分でも面食いだと思う。でも思わず声を上げられないくらいに綺麗で一目惚れだった。
「鹿島!!」
見惚れてると遠くから狐森の呼ぶ声がして。
「はーい!」
俺より先に右那が返事をしたからそのタイミングで手を離して、その場を後にした。
心臓が早鐘を打ちすぎて痛いくらいだった。
***
「ねぇ、今の誰だった?」
「さあ?見ない顔だから新入生だろ。鹿島って呼ばれてたぞ」
「......そう、鹿島ね」
「お前が人を気にするとか珍しいな。明日槍でも降るんじゃねえの?」
「お前の頭の上にだけ降ると思うよ、多分。あーあ、顔ちゃんと見ておけば良かった。凄く好みの匂いしたのに」
「出た。お前って意味わからない所で人に興味持つんだよな。今回は匂いかよ。変態臭え」
「滅んで」
「シンプル悪口!」
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