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それでも、俺の理性はやめろと訴えていた。これ以上流されたら本当に辞められなくなる。
こんなの浮気だ、最低だってガンガン訴えてる。
「だ、ダメです...!」
震える声で、何とか拒否したのに小鷹先輩はやんわり微笑んだ。
「そんな、とろとろの顔で言われても説得力ないなぁ」
「えっ、ダメッ!——っ、ぁ、やぁッ!」
静止を聞かず、先輩はその蕩けた舌を俺の乳首に這わせた。
熱い舌が乳首をコロリと転がして、たった一度のそれでもかなりの刺激で。どろどろに脳みそが溶けていくような、感覚。
クスリと先輩が笑った声がして、本格的に顔を寄せた瞬間だった。
———ピリリリリリッ!!!
けたたましい音が鳴り響いて、俺はハッと我に帰った。
同じく驚いている先輩の腕が緩んだ隙をついた、腕の中から咄嗟に抜け出した。
そして音の発信源であるスマホを手に取った。
「も、もしもし!狐森?すぐいく!!」
電話をかけてきた相手は狐森で、一緒に下校するのを待っていてくれたがあまりに遅いので電話をしてきたらしい。
ナイスタイミングとしか言いようがない。
「左那くん。それはあんまりじゃない?」
背後で先輩がゆらりと立ち上がった気配がした。
「ごめんなさい!本当に気の迷いだったんです!忘れてください!!」
ガバリと頭を下げて、逃げるように空き教室を出た。
とてもじゃないが小鷹先輩の顔を見るなんて事はできなかった。
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