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「ねぇ、俺最初に言ったよね?もうダメだって。共犯だって。言い出した方が、責任とらなきゃ、ね?」
小鷹先輩の声は冷たくて。怖くて俺の体が小刻みに震えてしまう。とまれ、とまれと思うのに震えは止まらない。
「左那くんが責任とれないなら、右那にとってもらう?」
「え...?」
「あ、やっと顔上げた。だから、左那くんが言い出しっぺの法則を守れないなら右那に責任とって貰おうよって話」
先輩が何を言っているのか、初めは分からなかった。けれど、噛み砕くようにゆっくり先輩が言うから、それを理解した時俺からは血の気が引いた。
「ま、待ってください、右那に、右那に何するつもりですかっ?」
「だから左那くんの代わり。と言っても俺とは恋人同士だしただヤルのは代わりにならないから、他の男にご奉仕して貰おうかな。左那くんの代わりに」
「え、待って、待ってください...やめてください、それだけは...」
カタカタと手が震える。ヨロヨロと先輩に近付いて、座る先輩の膝に縋りついた。
俺の浅はかな行動のせいで右那が危機に陥ろうとしている。俺のせいで。俺の勝手な恋のせいで。
「じゃあ、左那くん責任とれる?」
縋り付く俺の手を取って、その手の甲に小鷹先輩は口付けた。
それは悪魔の契約のようだった。
「俺が、先輩のセフレでいれば右那に何もしませんか...?」
「もちろん。何なら恋人として大切に大切に扱うよ」
小鷹先輩の言葉に俺はハッとして最近の右那のボヤキを思い出していた。
ああ、この先輩は全て計算付くだったんだと思い知らされる。
「左那くんが満足させてくれるなら、右那は大切にされるし身体も綺麗なまま。ね、どう?」
俺の身体の震えは、治っていた。
「小鷹先輩...どうか俺を、可愛がって下さい」
怪しく微笑む先輩は己の唇を指差した。
俺はそれに誘われるように、口付けた。
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