アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12
-
結果からして言うと、着いたのはラブホだった。頭の隅で大方予想がついていたからまあ想定内ではある。
しかし俺はこんな所に来るのは初めてで、キョロキョロしてしまうし小鷹先輩がやる事がいちいち気になって仕方なかった。
部屋を決めるまでの流れであまりにソワソワするものだから、先輩がついに堪え切れなくて少し笑っていた。
「ほら、制服シワになるといけないからこれに着替えておいで」
「はい...」
小鷹先輩は手慣れたように俺にバスローブを渡した。
それをギュッと握りしめて、脱衣所に行けばやはりラブホだけあって広いお風呂が目に着いた。
「お湯、はっておいた方がいいか...?」
いや、別に。今からお風呂に入ると思うし、やってみたい訳じゃないって自分に言い訳しながらお湯をはる。
そしてバスローブに着替えるが、バスローブの下はもはや下着だけ。いつも着ているパジャマと対して変わらない状況なのに、やけにドキドキした。
「小鷹先輩、着替えましたけど...」
「そう。おいで」
脱衣所から出て、部屋に戻ると先輩はもう着替え終わっていてベッドの上に腰かけてスマホを弄っていた。
俺が声をかけると顔を上げて、手招きするのでそれに素直に従った。
(シャワー浴びてこないとダメだったかな...。でも着替えてこいとしか言われて無いし...)
ドキドキと早鐘を打つ心臓を抑えるのに必死だった。
ベッドで迎える先輩の指が、俺の頬に触れた。
「......やっぱり顔色悪いね。隣にいるから寝ちゃいな」
「え?」
小鷹先輩の口から出たのは、意外な一言だった。てっきりそういうことを想像してた俺は羞恥心で真っ赤になってしまう。
「どうしたの、ほら」
先輩は俺を抱き込んで、ベッドに潜った。
優しく撫でられる頭が心地よい。
そのまま、とろり、と俺の意識は落ちていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 27