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50(霧人視点)
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「ただいま…寝てる。」
まぁいいや。
とりあえずご飯を作らなきゃ。
何も食べてないってことは食欲がないのだろう。
食材はないとはいえ、ゼリーや、ヨーグルトはあった。
「ん…ッ…」
「ん? 颯斗くん?」
うなされているようだ。
颯斗くんの母親は2日連続帰っていない。
「はぁ…俺が親だったらこんなことしないけどな…」
ご飯を作り終わったが起きる気配がないため後にすることにした。
「お風呂…入れといた方がいいよな」
風呂場…
どこだろ…
洗面所だ。
ってことはここか
詰め替え用のものがそのまま使われている。
「洗ってある。湯船には使ってるんだ」
お湯を入れ待っている間に少し部屋を見て回ることにした
2階に行くと、母親の部屋があった。
テレビに、机、そしてベッドだけの質素な部屋。
帰ってこないだけあるな。
ここは…父親の部屋か?
テレビとベッド…
長い間使われていないようだ。
颯斗くんの部屋かな…?
教科書やテキストが散らばっていて足の踏み場もない。
漫画やゲーム機なんて一切置いていない。
部屋の隅にはピアノが置いてある。
殴り書きされた楽譜。
《出来るまでやる》
《油断するな》
《テンポ!!》
母親の字か?
ここは…
なんの部屋だ?
いくつもの賞と、メダルがあった。
サッカー、陸上、空手、水泳、ピアノのコンクール、絵画の賞。
狂ってるな笑
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