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78 (霧人視点)
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颯斗くんがトイレに行ってからかれこれ15分ぐらいたった
腹痛なのかもしれないって考えたけど、
それにしても遅すぎる。
さっきの暗い表情
なんかあったんだろうな…
会長に聞きに行こう…
「会長」
『あれ?天宮くんじゃん。どうしたの?』
「えっと… 颯斗くんの事なんですけど、 なんかありましたよね?」
『…なんでそう思うの?』
「あったんですね。 表情が暗くって、何かあったのかって聞いても別にって返してきたんです。
教えてください。何があったのか」
『君が知る必要はないよ。 もう終わった問題なんだよ』
「知る必要はあります。だってお友達だから」
『教えたらきっと夜桜くんが傷つく。それでもいいのかい?』
「…」
『その勇気もないのに教えて欲しいだなんて、』
『会長 無神経ですよ。』
『おっと、失礼… ということで何も無かったと思ってくれ』
『行くぞ、天宮。』
「あ、はい。」
突然現れた矢野副会長に連れていかれ1年生の場所に戻った。
「矢野先輩」
『なんだ』
「なんで、来たんですか?」
『お前が3年生にいるのを見たから。 会長はズバズバ言う性格だから心配だから』
「そうだったんですね。ありがとうございます。」
矢野副会長を見送りトイレに向かう。
「…グス…」
かすかに泣き声が聞こえる。
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