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〃 side陽斗
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「ん…」
あれ、ここどこだろう…知らない天井…
ぼくどしたんだっけ…
りょうくんたちと駅まで行って、4人でおしゃべりして、そしたら男の人が…
「__っ!イヤッ、やめてっ、やめ、てっハッ、ハッ、ハーッ、ハーッ、ケホッ」
あの時の記憶が蘇る
うるさい…うるさい…!!
痛い、怖い、助けて……
「ひな!!ひな、大丈夫、落ち着いて。ゆっくり息して。大丈夫、大丈夫」
「ハッ、ハッ、りょ、くっハー、ハー、ハー…」
「そう、ゆっくり…大丈夫だからな。」
りょうくんは部屋に入ってぼくを見るとすぐに駆け寄ってきて背中を撫でて抱きしめてくれた
「大丈夫か?」
「ハー、ハー、うん、ごめんねりょうくん」
「謝んなよ。俺もひなのこと心配だし」
「ありがと」
「ひな、何があったんだ?どうしてパニックになった?」
「それ、は…」
「ひな、俺ひなのことが好きだ。小学校のあの時からずっと」
「っ!//」
「ひなのことは絶対守りたいし、ひなが何か苦しんでるなら助けたい。だから、何があったのか教えて?ひなが辛い思いしてるのは、俺も辛い」
「……わかった」
ぼくはお母さんとお父さんが亡くなってからの出来事を全てりょうくんに話した
本庄家に引き取られたこと
いつも怒鳴られていたこと
暴力を振るわれるようになったこと
本庄家から出るために一人暮らしをしていること
りょうくんは何も言わずに、真剣にぼくの話を聞いてくれていた
その間もずっと優しく背中を撫でてくれていた
「そうか…だから駅でおっさんが怒鳴ってた時あんなことになったんだな…
玲央に握手するときも怯えてたもんな」
「男の人の怒鳴り声とか、触られるとあの時のこと思い出しちゃって…」
「ぁ!悪い!触られるの嫌だったんだな…すまん!」
ぼくが男の人に触られることを嫌と言った時、りょうくんは慌ててぼくの背中を撫でていた手をバッと離した
「ぅうん!りょうくんは大丈夫…りょうくんは…と、とくべつ…だから、その…
もっと、撫でて欲しいっていうか///」
「っ!そ、そうか!// 嫌だったら言えな」
「ううん、ぜったい、いやじゃない…!ぼくも、りょうくんのこと、好きだもん!だから、いやじゃない…!」
「っっ!!///…ッくそ!」
「ぇ?…っわ!りょうくん?!」
「ごめん、もう我慢できねぇ!」
突然腕を引かれてそのままりょうくんの腕の中に囲まれる
「ひな、俺ひなのこと大好きだ!あの時と少しも変わらない、今までもこれからも、ずっとひなのことが好きだ」
「っ!!…うん、ぼくもっ、りょうくんのことだいすきっ」
「今までずっと、何もできなくてごめんな…これからは、俺が絶対ひなのこと守るから。」
「ぼくも、りょうくんのことまもるっ」
「!ッハハ、うん、ありがとな」
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