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―屋上で―
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「美紀ちゃん可愛いから、お前の気持ちもわかる。だってクラスのマドンナだもんな? 美紀ちゃんの縦笛を吹きたい気持ちもわかる。でも、それで満足か?」
「え……?」
「なんなら俺が協力してやってもいいんだぜ? ほら、俺ってイケメンだし。お前よりもイケメンだから美紀ちゃんを合コンに誘ってやってもいいぞ?」
「ゆ、優希……?」
「どうせあの手のタイプはイケメン好きな女なんだよ。美紀ちゃんを合コンに誘ってやるから、お前が落とせ!」
「ど、どうやって……?」
「そんなの決まってるだろ、親友?」
彼はそう話すとポケットから目薬を取り出した。
「これを美紀ちゃんのジュースに一滴垂らせばいいんだ。そしたらあとは好きにしろ」
そう言って目薬を見せると、それを彼の胸ポケットに入れた。
「目、目薬……? そんなんで効くのか??」
「――フッ。百戦錬磨のこの俺が合コンごときで女を落とせなかったと思うか?」
「百、百戦錬磨……?」
「そんなのいつもお持ち帰りに決まってるだろ?」
『な、なにっつ!?』
克己はその言葉に驚愕した。
「これは悪までもアイテムの1つだ。肝心なのは口説きのテクニック。それさえあれば合コンの帝王になるのも、夢じゃないけどな。フフフッ」
「知らなかった。お前ってけっこうワルなんだな……?」
克己は親友の見てはいけないダークサイドの部分を知ると、顔をひきつらせて半笑いした。
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