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ある夜ユキは、使い慣れたホテルの部屋にいた。
「リョウさんは、エリさんと結婚したじゃない」
ベッドに腰掛ける長髪の男を見下ろしながら、不審げな顔で言った。
ユキは、自分の心を知りながらも結婚式に招待した残酷な男を、まだ憎みきれずにいた。
リョウは、ユキの滑らかな肌を撫でながら言った。
「女では満たされない欲望もあるんだよ」
ユキは、深い闇のようなリョウの瞳に吸い込まれそうになって目を閉じた。
部屋は暗く、空気は重く、二人の間には不穏な雰囲気が漂っていた。
ユキはリョウの真意が分からず、心を痛めた。
ユキは、大きくなる自分の鼓動から、あの日の雨音を思い出した。
銀色のタキシードを着たリョウが、知らない女性と腕を組んで微笑む異様な光景が眼裏に浮かんだ。
「異様なのはお前の方だ」と、誰も彼も自分を責めているように感じていた。
そうだ、それで、気持ちが沈んで中庭に逃げて……
ユキは、切ない表情で佇むレイの美しい横顔を思い出してはっとした。
エリの夫であるリョウが、男と浮気をしているという事実は、レイを苦しめると思った。
「ごめんねリョウさん、僕もう帰るよ」
ユキは、レイの傷つく姿を想像し、リョウを拒否した。
リョウは黙ったまま、ユキの腕を強く引き、強引にキスをした。
「やめて、リョウさん、だめだよ」
抵抗するユキを、リョウはベッドに押し倒した。
リョウは、ユキの細い腰と手首を掴み、何度もキスをした。
ユキは抵抗するように体をくねらせたが、リョウはそれを無視し、荒々しくユキの身体を求めた。
リョウはユキを見下ろしながら、ユキが初めて見せる拒絶の態度や嫌悪感のある表情に興奮した。
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