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入隊の遊戯
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腹部のボタンを数か所外すと、内側に手を滑り込ませる。
男は至近距離で見上げてくる端正な顔に圧倒されながら、自らの猛りに触れられて身体を強張らせた。
腰に巻かれた下着の上で
細い指が行ったり来たり……
「……ッ」
言い出した手前、この青年の術中に容易くはまってやるのは癪である。男は僅かに怯みつつも、それを悟られぬようにシアンを挑発した。
「それで…次はどうする気だ…?この程度の戯れ(タワムレ)であれば、無知な生娘でもできるであろうよ」
「…そうでしょうか」
「ぅ…ッ」
むくむくと下着の奥で反応するソレの先端に、シアンの指が狙いを定める。
鎌首をもたげた一本の指が、爪を立てて細かく動いた。
カリ カリ カリ....
「ぐ…!!」
「……」
たまらず下腹部に力をいれると、シアンは紅く染まった唇で緩やかに弧を描く。
生意気な顔だが、それにも増して溢れる色気が堪らない…。男は自身の男根がさらに硬くなるのを感じた。
そうだ。何も特別な事はされていない…筈なのに、これほど興奮しているのは何故なのか。
「窮屈そうですね」
そんな疑問を解決する隙も与えられず、鈴口を刺激する爪は絶妙すぎる強さで、男の下半身は反応せざるを得ない。
「ハァ…‥ハァ………く」
「解放してもよろしいですか…?」
「ハァッ……待て、貴様……!!」
男は額に汗を滲ませ、正気を保つために仕方なく、意識をそらそうと再び口を開いた。
「何故っ…片手しか使わない」
下着の結び目を解こうとした手……その逆側の腕をわし掴んで男が問う。
「左の手はどうした?よもや私の相手をするのに、両の手で奉仕する必要が無いとでも…!?」
「まさか」
腕を揺する手を振り払うことなく、シアンは右手で布の結びを解いた。
「気になるなら……貴方の手でお確かめ下さい」
「…ッ‥…なん、だと」
「僕に触れて、肌に触れて、暴いて下さい」
「小癪な…ッ─」
「それとも……
穢れた僕には、触れられませぬか?」
「‥こ、の……クク。つけあがりおって」
すると負けじと相手も含み笑う。
捻り潰しそうな強い力で、シアンの腕を掴み直した。
ギュゥゥ...
「…っ」
「ほぉ、痛いか…!…ハァ、いいぞ
苦悶の容貌もなかなか魅力的であるな」
「…そう…でしょうか…ッ」
「痛め付けて遊んでやろう…!」
「フ…ッ──構いま せんよ」
加減のない握力にシアンは顔をしかめる。
「腕のひとつやふたつなど…謹んで貴方に捧げましょう…!!」
「お‥‥!!」
しかしそんな表情を見せたのも束の間だ。
彼は男根を片方の掌で包み込み、舌を見せつけるように突き出した。
「ぐ‥ッ」
左右に割れたカフタンの隙間から男根を取り出して、喉元深くまでシアンの口が呑み込む。
ヌル....!!
それは唐突なようでいて、まだかまだかと待ちくたびれていたのだろう。呑み込まれた口内では、体積を増した肉茎が悦びに脈打った。
「‥ぐっ…あ、はぁ、おお‥!!」
シアンは慣れた動きでソレを玩び始めた。
喉の奥のザラリとした場所に先端を擦り付け、強くしぼった唇で支柱を扱く。
前へ…後ろへ抑揚を付けて、大きく頭を動かす。
たまらず漏れた男の喘ぎに構わず淫らに貪った。
「…おおっ…お‥!!‥…おぅっ……」
情けないしわがれ声が男の口から漏れ出る。
硬直してプルプルと足を震わせる様は、急所に噛み付かれた砂漠ウサギのそれだった。
「おおっ、ぅ…!!」
「…っ」
「はぁっ……おっ‥…おっ……」
たとえ男が、そんな無様な自分に気付いていようとムダである。
強く吸い付く唇に射精を促され…ストロークの合間に絡んでくる器用な舌先に抵抗の意志を奪われ
すぐに男は、大股ひろげてされるがままの存在に成り下がった。
強く扱かれているのに痛みは無く、理性を溶かす快感だけが激しく襲う。
それもシアンの技量が故。
垂れる先走りなど足しにもならないくらいにたっぷりの唾液で包まれた肉棒が、その熱い口内で快楽の極みを受け続け、屈服までの短い旅路(タビジ)を迫られる。
「…うほっ…!!…おっ!おっ!」
部下の前でアホ面を晒し鼻の穴を広げた男は、椅子の背もたれによりかかった。
下半身を完全に投げ出した格好で、丸く肉のついた腹を天井へ向ける。
シアンの腕を掴んでいた手はとっくに力を失っていた。
「ま、待たんかっ……おほっ…ほっ…!」
でまかせとわかる制止に、何の意味があるのか。
男根に筋が浮き出しているのを口内の舌で確認しながら、シアンは前後の動きを速めた。
男の腰が椅子の上で跳ねるので、逃げられぬように根元を掴み、同時に手の摩擦も加えてやる。
「っ!お、お、おお‥‥ッッ」
「………………!!」
一連の場面を指を加えて見ているだけの衛兵は、将官の醜態(シュウタイ)を前に気不味そうにしながら、思いきり興奮している自らの下半身を手で抑えていた。
衛兵が立つ場所からは、何が起きているのか全ては把握できず、ただ、将官の股の間に跪き(ヒザマズキ)頭を振るシアンの後ろ姿が見えるのみ。
しかし、見えないところで繰り広げられている彼のワザがどれほど激しく厭らしく、至極であるか
……それが伝わってくるには十分な光景。
だが……
だがやはり疑問をいだかざるを得ない。
何故この賤人は片手しか使わないのだろう。彼の左腕は依然として身体の横に垂れ下がったまま、ほとんど動いていないのは何故なのか。
「…ッ…ン」
そしてついにシアンの頭が動きを止めた。
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