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宴の終わり
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「…はぁっ…流石に反応が無くなってきたか?」
「イッてるのかどうかわからないなこれじゃあ…。目は開いてるか?目ぇ開けたまま気絶してないだろうな」
「こっちのガキはっ……はぁっ、はぁっ、もう気絶しちまってるぞ、はは…!!」
すっかり夜がふけた頃、宿舎の食堂では未だに宴が続いている。
シアンの尻から抜け落ち床に転がされたクルチ。
拡げられたその穴は、代わりに男の肉棒をくわえ込んでいた。
グチ!グチュ!グチュ!
「‥‥‥ッ‥…ハァ‥‥ハ、‥…ァ‥ッッ‥‥」
「おっ……おっ、締ま る……!! 」
「ははっお前もう出したのか?次は俺に代われ」
意識があるのか定かでないが、奥を突くごとに柔壁が肉棒を締め上げるから、死んでいないことだけは確かである。
半分ほど開いた目から焦点の合っていない瞳が覗いているが、誰を見ているのか……何を見ているのか……本当に、どこかに感情を飛ばしてしまっているらしい。
オメルも似たような状態だが彼はすでに気を失った後だった。
「…どうした?声が聞こえんが」
「ああ副官!こいつっ…さすがにバテちまったみたいですね…!」
「気絶したのか?それでは意味がないだろう」
「別にこのままでも十分具合はいいですがっ……あ、いや」
「……」
抵抗しないシアンに腰を打ち付ける男は、副官に睨まれて肩をすくめる。
「眠っているなら叩き起こせ!叩いて駄目なら顔を水に沈めてやれ!」
「…っ…しかし水瓶はほとんど空(カラ)です」
「ならば司令部の地下から運んでくれば良いだろう。おい、ウルヒ!」
「──…んあ?…な、なんですかァ」
「貴様が行け!水瓶をひとつ持ってこい」
「う、えええ」
椅子に座る副官はその足元で寝そべるウルヒを叩き起した。
真っ先にシアンに突き立て精を全て搾り取られていたウルヒは、かなり嫌々だが重たい腰を上げた。
「地下牢へ探しに行け」
「…チッ…面倒くせぇ…」
「……何か言ったか?」
「何も言ってないですよっ!持ってきますって」
そして副官への小言を呟きながら急かされる形で食堂の出口に向かった。
衣服を乱した見苦しい状態のまま、酒に酔ってフラフラと進む。
今も犯されているシアンとオメルを背後に、扉に手を掛けた。
「…ったくなんで水瓶なんか」
ギィ...
───…ドンッ!
「んっ…、あ…!?」
だがウルヒが外へ足を踏み出した時、扉向こうの何者かとぶつかった。
「邪魔くせぇ場所に立ってんじゃねえ!早く退け!」
ぶつかった反動で後ろに下がったウルヒは、悪態をついて相手を見下ろした。
……が
「……ん?…んん?」
見下ろしたのだが、その先に相手の顔は無い。
「ん、…っとー……!!」
「──…」
「お前、は……」
槍兵師団いちの巨体であるウルヒは、恐る恐る……目の前の男を見上げていた。
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