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復讐者の記録──参
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『 やめてくださいヤン…!!』
『 構わんだろう…俺だってな…ゴツイおっさんや夢見がちな女ばかり相手にしてると疲れるんだ 』
『 なら普通にっ…休めば、…アッ』
耳孔に差し込まれた舌がじゅぶじゅぶと脳を犯してくる。
ヤンの声色が一変して部屋の空気が妖しくなった。
『 ハァ…ッ─ア…‥// いい加減に…ッッ』
いつの間にか煙管は床に捨てられている。
少年が逃げぬよう回した手が、腹部を滑り下り、男根を蓋をするように包んだ。
くぼませた掌で鈴口に触れ…優しく円をかいて撫でてくる。
腰を後ろに引こうとすれば足を使って阻まれた。
『 逃げるな…もっと 遊ばせろ 』
『 やめっ‥!! 』
振りほどこうにも、逃げ出そうにも、ヤンには敵わない。
乱された衣がはらりと脱げ落ちる。透けるような少年の身体には、昨夜付けられた生傷が蛇のように這っていた。
ヤンと少年の肌が擦れ合い、傷痕が熱く疼く。
『 …ッ─く‥… 』
体温も高いせいで…少年の視界は霞みはじめた。
『 ──… 』
『 ‥ハァ…ハッ…、ぁぁ…ッ 』
『 まぁ今日はやめておいてやるか 』
『 ‥ッ‥…? 』
また気絶されても面倒だ。
気分屋なヤンはそう言うと、少年の身体から手を離した。
『 なッ…んのつもりですか、…ハァ、ハァ』
いつもの事ながらこの男の情緒には全くついていけない。
乱れた息をぐっと堪え上目遣いで睨む少年だが、ヤンは悪びれもしなかった。
『 …確かにお前は男娼の素質がある 』
『 …? 』
『 だが最適じゃあない。いいか覚えとけ──…客を悦ばすだけが手だと思うな。相手を翻弄し夢中にさせ心酔させろ 』
『 …っ、わかっ てる… 』
『 ……どうだか、な 』
頭を掴んで、ポンッと軽く突き放された。
弱っている少年はそれだけで仰向けに倒れてしまい、ヤンはやれやれと溜め息をつく。
『 ──っと勝手に休むなよ。ほらさっさとこの面倒な手簡を片付けろ 』
『 …ッ…貴方…ほんとにタチが悪いですよね…!! 』
『 いくら褒めても休ませないからな 』
まともな会話のできない相手に少年は文句すらも言えず、諦めて衣服の乱れを直した。
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