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□09
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痛み、臭い、恐怖――
意識が飛びそうになる。
だが、シュウヘイの悦ぶ場所へと狙いを定める様な律動は、やはり相手がヤスヒコであると思わせた。
それでも、万が一相手がヤスヒコで無ければと考えると、快感に声をあげる事は許されない気がする。
シュウヘイは、なんとか耐えようと下唇を噛むが、苦しい体制で強制的に動かされる身体と、絶妙なタイミングで擦り掠める快楽に、どうしても息が上がってしまう。
「んはっ!!」
限界まで止めた息を吐き出してからは、口を閉ざす事さえ出来なかった。
「はんっ…はっ…はぁ…はぁ……や……あっ、ああ…はぁはぁ…」
息を吐くたびに、噛んだ唇から流れる血を含んだ涎が顎を伝って垂れ落ちて行く。
もしヤスヒコじゃなかったら―
もしヤスヒコじゃなかったら――
靄がかかる頭の中には、その言葉だけがグルグルと回った。
素直な身体は差し込まれたモノを上手く包み込む事が出来ず、かと言って混乱の中、それを射精へ誘導すべく自ら意思で力む事も出来ない。
当然、抜き差しする方にももどかしい刺激なのであろう。
「ぅっ…ふぎひっっっ」
刺す様な痛みを伴いながら、突然それが乱暴に引き抜かれたかと思うと、シュウヘイの頭上でガチャガチャと拘束具の外される音がした。
だが、自由になっても、前回の疲労さえ癒しきれていない身体では激しく抵抗することも難しい。
なんとかシーツを掴み履って逃げようとしても、呆気なく捉えられてしまう。
そのまま、腰を支点に身体をひっくり返されて、仰向けの状態にされると、また手首を頭上で固定された。
背や腰の辺りにクッションの様なものを置いてくれたのが、優しさなのか、エゴなのかはわからない。
ここまで丁寧に準備に時間をかければ、気分も萎えそうな物だが、そうでもないらしい。
それも当然か。
全てはこのための準備なのだから。
整うなり足を高くあげられ、乾きかけたソコを強引にこじ開けられ、シュウヘイの口から悲鳴が上がる。
「くっ…あぁああぁぁ…いっ、いたぁ……あぁ、いたっ!いたぃいぃぃんんんんん!!」
こうなる前にもっと抵抗しておかなかった事をシュウヘイは後悔した。
その手の感触や労わるような感覚に、また相手をヤスヒコだと思い込み、どこか安心してしまったのだ。
それでも――
―こんな酷いことをするのは、絶対ヤスヒコではない
とは、まだ言い切れない。
他人には理解され難い、狂気じみた物が二人の間にはあるのだった。
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