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プール授業
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「足とどくし、泳がなくても入るだけなら大丈夫じゃない?そこにいると暑いでしょ。」
「大丈夫!ほんとに水が苦手だからいいの!」
「そっか。」
そう言うと鳴砂はペットボトルに入った水を飲み始めた。
「あ、悪いけど俺にもそれ1口くれない?来る前飲むの忘れて喉乾いた…。」
「え…これでいいなら……」
白く小さな手からそのペットボトルを受け取る。
そして俺はそれを1口だけ飲んだ。
「…っ!?ゲホッ…な、なにこれ!?」
「え!?」
「しょっぱ!!…え、塩水…??」
「そ、そうだけど…」
ペットボトルの中身は、なんとただの水じゃなくて塩水。
熱中症とかを防ぐのに塩分もあるといいっていうのは
なんとなく聞いたことあるような気がしなくもないけど……
「なんでこんなの飲んでんの!?」
「え…だって僕、それ飲んでないと死んじゃうから……」
「……はい??」
塩水を飲んでないと死ぬ?
なんで?
熱中症になりやすいってこと??
いくら暑いからって死ぬは大袈裟じゃ?
「…ま、いいや…これありがとう。」
「う、うん!!」
ありがとうの言葉が嬉しかったのか
俺がペットボトルを返すと、それをニコニコしながら受け取った。
その後、俺は普通に授業を受け
その日の授業は終わった。
プール授業の時は、午後はその授業だけで終わるからすごく楽。
暑いのさえなければ…。
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