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同棲?
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「ティッシュティッシュ…」
ティッシュを見つけ、それで鳴砂の体やら顔やらを拭いてやる。
「ありがと…///」
「あ…うん。…ところて荷物は?」
「えっと…この服しか…ないよ?」
「そ、そうなんだ。てか、どこで寝泊まりしてたの?」
「えっと、先生の家…」
「先生の家!?先生って成宮先生!?」
「そう…あの…先生も人魚だから…」
「まじで!?」
ずっと知らなかった担任の正体。
嘘かと思ったけど、鳴砂がわざわざ嘘つく意味もないよなと思い素直に信じた。
少し驚いたけど、鳴砂の存在で
驚きを半減させた。
「てかさ、人魚ってどうやって子孫残すの…?」
「えっと、一応あの姿でも交尾はできるんだよね。」
「へー……」
何聞いてんだ俺。
全く想像できないけど…どこにあんの?
下半身鱗なのに…。
そんなことを考えていたら
鳴砂は持参していたペットボトルの蓋を開け飲み始めた。
「それ…また塩水?」
「そうだよ?…干からびちゃうから…」
「な、なるほどね…」
やっぱ今まで海で暮らしてたわけだし…
塩水は大事なのかな。
「風呂の浴槽に塩水溜めようか?」
「い、いいの!?」
「ちょっと待ってて…冷たくていいんだよね?」
「少し熱くても大丈夫!」
了解。
えっと…この前届いた荷物の中に塩があったはず…。
あーあったあった。
親から時々届く食材やら何やらが入ったダンボールの中に塩が入った袋があった。
「あのさ、どれくらい入れればいいかわからないんだけど…」
「えっとね、海水の塩分濃度は3%くらいだよ!」
余程嬉しいのか
目をキラキラさせながら教えてくれた。
「3%…ね…。一応後で確認してくれる?」
「わかった!」
浴槽にぬるま湯を溜め、その中に塩を入れる。
こんなこと…なかなかやらないよな。
なんて普通なら絶対やらないことに違和感を感じながら作業を進めた。
「これくらい?」
「もーちょい!」
「……こんなもん?」
「うん!ありがとう!」
すごく嬉しそうにして、その場でぴょんぴょん跳ねてる。
…可愛いやつ。
その姿を見てつい笑ってしまった。
「入ってもいい?」
「入るために溜めたんだから。入りなよ。」
「やったぁ!」
俺がいることを気にしていないのか
気にする習慣がないのか
その場で素っ裸になる鳴砂…
よく考えたら前の時もさっきの時も
足が変わった時…服着てたよな?
なんで今は脱ぐんだろ?
ふとそんな疑問を浮かべながら
綺麗な肌につい見とれてしまう。
素っ裸な鳴砂は勢いよく浴槽に入った。
「うわっ!ちょ…めっちゃ濡れたんですけど…」
「きもちー♪」
浴槽に入った鳴砂の足がまた魚になっている。
何度見ても…綺麗だなぁ。
浴槽の中でヒレをピチピチさせて水遊びをしているようだ。
「太地くんも入る?」
「いや、俺はいいよ…」
「そっかぁ」
再び水遊びを始める。
水中でひらひら揺らめいて
動く度電気の光が反射してキラキラと光ってる。
その反射が心地よかった。
「あの……。」
「なに?」
「立てないから…ここから出して欲しいんだけど…ごめんなさい…。」
「あー、はいはい。」
浴槽の中から鳴砂を持ち上げ抱きかかえる。
…結局びしょびしょになるのね…俺…。
「ありがとう♪…ごめんね、ここまでしてもらっちゃって…」
「いいって。ほら拭かないと…あ…自分で拭く?」
「う、うんっ」
まだ足が魚のままな鳴砂を座布団の上に座らせる。
もういいや、どうせ乾くし。
「よいしょ…よいしょっ…」
体があまり柔らかくないのか
足先?…いや、ヒレ先?までちゃんと拭けていない。
「そこだけ拭いてあげるよ。」
「で、でもっ!」
タオルを鳴砂から受け取り、届かない部分を拭いてやる。
「ぅ……////」
「ごめん、我慢して。」
「う、ん…////」
「よし、戻った。」
「あ、りがと…////」
「いいえー。」
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