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夏目side
『…ぁ。久しぶり…』
「珍しいやん…仕事帰りに来たん?」
『うん。まぁ…』
俺の恋愛対象は男性や。
そんでもって、俺に声をかけてきたコイツは
俺の親友の流星。
コイツも俺と同じゲイやねん。
流星はタチで俺はネコ
流星はイケメンやし高身長やから
パッと見てノンケっぽいし
可愛い彼女の1人や2人いそうなほどの風貌やねん
そんな流星も今日は出会いを求めて
所謂ゲイバーと言われてるところやってきてる
親友と言ってもここ最近は会っていなかったから、ほんまに久しぶり
しかもこんなところで再開するとか…
なんの悪戯やろうか
「…なんか、今日いい出会いはなさそうやな…そっちは」
『…うーん…俺も…微妙かも』
欲求不満って程でもないけど
ストレス発散程度にここに来てみたけど…
イマイチ合う人が見つからず
結局2人で外に出る
「…このまま帰ってもつまらんし…飯でも行かん?」
『…せやね』
「ってか、最近聞かんけど…後輩くんとどんな感じなん?」
『っ…どんな感じって…別に…何も』
「へぇー…その返事からしてなんも発展してないんやな」
流星には色々と恋愛の相談とかもしてて
好きかどうかはまだよくわかってへんけど気になる人ができて
でもその人はバリバリのノンケで…
そして直属の後輩。
流星には相談って程ではないけど
話聞いてもらってて
流星と会ったと言うことは何となく聞かれるかもって思ってたけど
案の定聞かれてしまった
「……やっぱり飯やめた…なぁ、お互いに不発でスッキリせんから…ホテル行こ」
『えっ…』
「なっちゃんもなんとなく覚悟してたんちゃう?」
『…』
流星とは数える程度やけど
ヤった時がある
高校の時出会って
お互いに恋愛対象が男だって知って
大学も一緒。
せやから、なんでも話すし
お互いの恋愛事情も知ってる
流星は恋人を作らんタイプで
性欲を満たすためにゲイバーで出会った人とその場限りでヤるんやって
前に流星に抱かれたときも
今日みたいにお互いいい感じの人見つからずに性欲処理のため妥協でセックスしたんやった
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