アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2年 6月
-
「へえ、この漫画持ってるんだ、読んで良い?」
「ええで〜」
土曜の昼下がり、久々に部活が休みになった桜庭の家に遊びに来ていた
シトシトと雨が降る中、お互いが好きな事をしている時間が心地良い
「なーぁ?詩音」
「ん?」
桜庭が近付き、俺が読んでた漫画を取り上げる
え?
無抵抗かつ頭が追い付いてない俺に抱きつき、体重をかける
「えっ、何」
抵抗しようとするが残念ながら、桜庭の方が身長も力も上な訳であっけなく押し倒される
だからベッドの上に座るよう促したのか……
「桜庭、どうした」
俺を見下ろす桜庭がなんだか大人しい
いつもみたいに戯れ合ったら戻るのだろうか
俺は腕を伸ばして桜庭の頭を撫でる
桜庭は俺の手首を取り、そのまま俺の頭の横に持ってく
何かおかしい、静かすぎないか?
俺の目をジッと見る桜庭が段々と怖くなり、しかし両手首が拘束されてる為何もできず、大人しく桜庭が動き出すのを、話し出すのを待つ
桜庭はそのままゆっくりと俺の首元に顔を埋める
首や鎖骨ら辺の何箇所かに、唇を当てられくすぐったい
「ぁっ……」
ゾワッとして体が反応する
自分の声に驚き咄嗟に手で口を塞ごうとするが、桜庭が掴んでいる為叶わない
「ここがええの?」
やっと喋った桜庭は、俺が反応したところを少し舐める
「っっ〜!」
「可愛えなぁ、詩音は」
快感なのか分からない、今まで感じた事もないそれに混乱しているのか心臓がうるさい
「なぁ、桜庭…」
「なに?」
「手首離して、痛い」
「……逃げへん?」
最早俺の頭の中に、逃げるという選択肢は無かった
「うん」
腕が自由となり桜庭の背中へ腕を回す
なんでかは分からない、ただそうしたかった
桜庭は驚いた表情になったかと思いきや、途端に腕で顔を隠した
「………なぁ詩音、それ誘ってるん?」
顔を赤らめ熱っぽい視線をこちらに向けてくる
誘ってる…のかもしれない、雰囲気に呑まれているのだろうか
俺は返事する代わりに、桜庭の背中に回している腕に力を入れ、ぐっと引き寄せた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 15