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羊ちゃんかあゆい
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「2列目ひつじ頭! その場で『にゃん』言え」
「ひゃ」という小さな叫び声。2列目ひつじ頭ちゃんは、ステージの努くんから目を逸らしながら、ちっちゃく言う。
「にゃ……」
彼女なりの精一杯の声らしいけど、ライブってのは音源がでっかいから地声って聞こえづらい。努くんはこんなんでは許すような男じゃない。
「聞こえねーもっと腹から声出せ。手で猫耳もしろ」
クスクス笑う声が会場のあちらこちらで上がる。ひつじヘアの女の子は、目をぎゅーって閉じて大きく口を開いた。
「にゃんっ」
ペンライトを持ってるおててで、ひつじヘアの上に猫ポーズ。
「やりゃあできるじゃねえかよ」
はっ、と軽い溜息とともに溢れる努くんの溢れ止まらぬ色気に会場の努担が息を洩らした。
俺はその時ずっと思ってたことがある。
いや、服かわいすぎんだろ。どこのブランドかなー。
その子は淡い水色のミニ丈のワンピースを着ていた。首元に存在感を放つ大きな白いリボンが付いていて、その子の小さな顔を更に小さく見せている。白い薄く透けた膝丈ソックスに、白い厚底ローファー。なんていうんだっけ、量産型? 女の服の系統とかよくわかんないけど、俺はすごくすきです。
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