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ソマリオン乙女すぎんだろ
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ここでいったん水分補給タイム。1人が喋って、その間に他のメンバーが給水する。俺はイチゴミルクをがぶ飲みした。ごくごくと喉を通るのが気持ちいい。この気持ちよさを味わうために下手くそな歌歌って、踊ってるようなもんだ。
「ねーみんなきいてよー」
綾が喋り出す。この不協和音みたいな喋り方は、目を引くものがあって。会場の視線がまっすぐ綾に集まる。
「ぽよが舌ピガチャがちゃうるさくて騒音問題ですー」
俺は、うっせーよとでも言うように、シッシッと手を振る。
「こゆところやっぱ17って感じするよね? 垢抜けてなくてかわいーつうか。国民的弟みたいな!?」
俺の担当の女の子たちが、無言でペンライトを光らせてくれる。いちおう、肯定の合図らしい。水色が光って、とても奇麗。海の中から見た陽のような奇麗さです。
「見せつけてるんだよなー。ほら、やってみ皆の前で」
綾がにへらとわらって言った。爆弾発言だ。
「へ」
はい、と努くんが持っていたマイクを俺に渡す。思わずキャッチしちゃったけど。会場の視線が俺に突き刺さる。ウ。どうしよう。
ソマリオンも目をきらきらさせながら見やがるし、努くんは「やれやれ」と好戦体制。そうして綾は満足げ。してやったりという表情だ。
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