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「あ、湊音ちゃん。」
柊先輩はなぜ僕をちゃん付けで呼ぶんだろうか。
「柊先輩。お久しぶりですね」
これお土産です。
そう言ってお土産のヘアアクセサリーを渡した。
「カチューシャとヘアピン?」
「柊先輩おしゃれだけど
僕はセンスがわからないから。」
前に屋上で話してたとき
風が強い日に前髪が邪魔くさいと嘆いていたから。
「へぇ。前髪が邪魔だって言ってたこと
覚えててくれたんだ。」
そう言って柊先輩は早速
ヘアピンで前髪を上げて止めていた。
くそ、イケメンは
どんな髪型も似合うのか。
「じゃあお礼に。」
そう言って僕の前髪に
何かが触れた。
携帯の画面を鏡代わりに確認すると
可愛いイチゴのヘアピンが着いていた。
「…なんですかこれ。」
どんな罰ゲームなんだ。
「湊音ちゃんにあげよーと思ってた
いちごミルクのおまけに着いてきたやつ。
可愛いから湊音ちゃんに似合うかなって。」
僕の手にはいちごミルクが渡されていた。
「いちごミルクは嬉しいですけど
このヘアピンは僕には可愛すぎます。」
女の子ならまだしも…。
「えー。似合うと思うけどなぁ。
優にも聞いてみたら??」
「あ、そうだ。くま先輩はどこにいますか?」
くま先輩にもお土産渡さないと。
でも連絡先も知らないから
渡すタイミングが掴めない。
「優なら図書室だと思うよ。」
教えてもらった通り
図書室へ向かった。
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