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"京極 志生(きょうごく しき)"
携帯に映る
懐かしい名前。
1度は消した名前。
何度も悩んだ。
でも残してしまうと
甘えてしまうから…と消した連絡先が
今の携帯にはある。
これは夢じゃない。
「なに携帯見てニヤニヤしてんの。変態。」
そうからかってくる徹。
「学園祭も自由時間から居なくなるし」
自由時間は志生とまわり
戻ったのはギリギリ着替えの時間だった。
「なーんか戻ってきた時から
ご機嫌だしさー?」
志生と会えるようになってから
僕の口角は下がることを知らない。
「悔しいなぁ…」
「?」
本当に悔しそうな顔をする徹。
「いつも無愛想とまではいかなくても
ここまで感情を出す湊音見たことないし
湊音に感情を出させる人が羨ましいなって。」
そんなの志生たちしかいない。
もっと言えば志生しかいない。
『高校は慣れたか?』
『俺がいなくて大丈夫か?』
『寂しくないか?』
連絡先を交換してからというもの
毎日メールが来る。
眠る前は毎日電話をしている。
まるであの頃に戻ったように。
おかげで最近は毎日快眠だ。
『志生にいつでも会えるから
寂しくないよ。』
そうメールを返して
携帯を閉じた。
やばい。
口角仕事しろ。
「浮かれてるとこ悪いけど
学園祭が終わってすぐ体育祭だからな?」
え?
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