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一ノ瀬 玲(2)
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「─── …..ハァ、ハアッ、、クソッ!!
他の奴らは、、みんな…殺られたかッ......
あの人数をたったひとりでとは、、あの笑った表情の白い仮面……まさか“SMILE”に目をつけられるなんて、、!!」
ズルズルと撃たれた右足を引きずりながら、何かから必死に逃げている男だが、行き止まりに行き着きその足を止める。
振り返ると後ろから近づく人影に気づき尻もちをついた
恐怖のあまり腰を抜かしたようだ
顔を上げると目の前には男を見下ろす人物がいる
「うッ...見逃してくれ、、たのむ、!!!か、金ならいくらでも...だからっ、命だけはっ!!」
目の前の男が命乞いをしている相手はオレ
こいつが今回の仕事だが
―――もう追い回すのも飽きたな
パシュ
「ッ!? ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
「ハハ。いたい?」
サイレンサー付きの銃で左肩を撃ち抜くと、醜く悶える様に乾いた笑いがこぼれる。痛さに身を震わせて動くことも出来ない男に最後に声をかけた。
「私たちのことを知っているのにそんな命乞いに意味が無いことが分からないのか」
パシュ
静かな夜に銃声と微かな男のうめき声が溶けこんだ
オレは報告のために電話をかける
「こちら“リンドウ”任務完了。シードの手配をお願いします」
『はいは〜い☆
そういえば、処理班のシードからお前の片付けはやりたくないって苦情がきてるぞ。弄ぶのも程々にしとけよ』
「善処しますがルカさんも人のこと言えないと思いますけどね」
『俺は綺麗に遊んでるからいいんだよ。お前と一緒にしないでもらいたい』
「はいはい。失礼します」
ルカさんとの電話を手短に切り煙草に火をつけた
「おろしたてのスーツだったから気分上がってまた遊びすぎたな」
でもまあ流石にあの人数を相手にするのは骨が折れた
あちこち傷だらけでこれは家に帰るのがやっとだな
そんなことを考えながら闇の中へ消えていく
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