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SMILEという組織
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「さて、いくか」
今日は日曜日
時刻は21時過ぎ
オレは待ち合わせの場所へ向かうためバイクを走らせる
待ち合わせ場所の人通りのない道で30分ほど待っていると、コツコツと靴底を鳴らしながらスーツ姿のルカさんと3名の“シード”が現れた
今オレの前に現れたルカさんは、オレと同じ赤い瞳と金色の髪をもつ。前髪は基本センター分けで天パの柔らかそうな髪の毛がクルクルしている。右目にあるホクロがさらに色気を引き出していて、見た目はいかにも遊び人といった感じだ。
見た目通り中身も基本ヘラヘラしていてよくオレはからかわれている。虐められていると言ってもいいぐらいだ。
そしてオレの所属する組織 “SMILE”は主にアメリカを拠点としているがアジアやヨーロッパ等各国で暗躍している裏組織だ。
構成員は各地に3万人以上。
その中でもフルフェイスのマスクと花の名前のコードネームを持つものは8名
ボスとその右腕、6人の幹部たち
コードネームの無いものたちは“シード”(種の意)と呼ばれ、シードが任務にあたるときには、目元が隠れる白いマスクと黒いスーツを着る。
SMILEの構成員はシードとして任務に出る前は、“ガーデン”とよばれる教育施設で育ち、10歳まで特殊な訓練を受ける。毒の耐性、性教育、拷問訓練、社交術、体術等を個人の技量に合わせて教育する。そこをでるとシードとして任務にあたる。
結果を残し、ボスから認められたシードはフルフェイスのマスクと花の名のコードネームを与えられる
それがオレたちの組織
─────────── SMILEだ
「おや、待たせてしまったかな」
「……いえ。今来たところですよ、ルカさん」
「そうかい?じゃあ行こうか☆」
毎度の事ながら予定より大幅に遅れてきたルカさんは悪びれる様子もない。
このやり取りももう慣れた。
「今日はボスからのお墨付きだ。
─── 派手にやっていいそうだ」
「それはいいですね」
「フフ、今夜も楽しい夜になりそうだ☆」
楽しそうに足取りの軽いルカさんに続いて車へ乗り込む。今夜の仕事はある小さな組織を潰すことだ。
敵対組織の末端の末端の組織だが、オレらの組織のナワバリでクスリを捌き始めたとかでボスに目をつけられた。今回の件は例のクスリとはまた別件だ。
クスリはSMILEでご法度だからな
それにしてもこの人数で小さいとはいえ1つの組織を潰せとは人使いが荒い
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