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友達(2)
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「……なあ隼人、今度遊びに行かないか」
「お!俺も誘おうと思ってたんだよ!
どこいく?ゲーセン?カラオケ?ボーリング?」
おお、珍しくルカさんの言っていた通りだ
「隼人に任せるよ」
「おし。じゃあ明日!土曜な」
遊びに誘うことに成功した
それになんだか隼人は嬉しそうだ。そんな隼人を見ていると何故だか明日が待ちどうしいと感じる
土曜日の10時。待ち合わせ場所の駅前のベンチに座っていると何人かの女に声をかけられた、何故か男にも。日本語が分からないふりをして軽くあしらっていると、こっちに向かってくる隼人の姿を見つけた。
いつも目にかからないように軽く流してる髪は、センターパートにしてシャツにジャケットを羽織っている。
今どきのお洒落な綺麗系男子って感じだな。
オレはとりあえず鬱陶しい前髪を書きあげて、黒パーカーにジーンズとラフな服を着ている。
「おはよ。悪い待たせたな」
「今来たところだよ」
「お前やっぱりモテるのな?
さっき綺麗な女の人に声掛けられてただろ。いつも前
髪で顔隠れてるけど学校でもその髪型にしてればもっ
とモテるのに」
なにいってんだか
そういえば前にも似たようなこと言われた気がするなく
「考えとくよ。じゃあ行こっか」
隼人について街中を歩いていく。
仕事の関係上外に出るのは基本夜ばかりのため、新鮮な気分だ。
それに日本に来たのも久しぶりだ。
「─── え?ボウリング初めてなの?」
「うん。やり方教えて」
「いいよ。じゃあとりあえずこの靴に履き替えて。
ルールは簡単。このボールを投げてあのピンに向かっ
て投げるんだ。それで倒した本数の多い方が勝ちって
ゲーム」
「なるほど、簡単だな」
「だろ?とりあえず僕が先にやるからみてて」
そう言うと隼人は綺麗なホームでボールを投げた
「あー、惜しい!3本残った〜。
じゃあ、つぎ玲やってみな」
「うん。――さっきの投げ方は、、こんな感じか」
「おっ!上手いじゃん!3本残りで僕と同じか」
なるほど。ボーリングとやらのやり方は理解した
次からは全部倒せそうだな
「玲うますぎない?ほんとに初めて?
さっきからほとんどストライクじゃん」
「隼人の教え方が良かったんだろ」
「そうか?」
隼人は満更でも無い様子だ
「くっそー、ギリ負けた〜。
じゃあ次はカラオケ行って晩飯食って帰ろうか」
カラオケを終え、オレたちは近くのファミレスへ入った。ドリンクバーを頼み、隼人はコーラ、オレはオレンジジュースを飲みながらたわいの無い話をしていた
「それにしてもお前ほんとに遊んだことないのな。ボー
リングもカラオケも初めてとか中学の時何してたんだ
よ」
「特に何も。まず遊ぶ友達というのが出来たのが隼人が
初めてだからね」
「え!そうなの?じゃあ玲の1番の友達ってわけか。
それは嬉しいな」
「うん、また他の遊び方も教えてくれ」
「もちろんだよ。じゃあ僕が色んな遊びを教えるよ」
晩ごはんを食べ終え、隼人とわかれた
「じゃあまた!学校でな」
今日はなかなか刺激的な一日だった
ボーリングにカラオケ、ゲームセンター、最近流行りらしいロールアイスを食べたり、知らない、分からないことばかりだった。
友達と遊ぶとはいいものだな
なんて思っていると非通知で電話が鳴る
RRRRRRRR……
「Hello?」
『I received a request. “rindou”』
「I got it.」
ーーーーーー仕事の依頼だ
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