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隼人とルカの初対面(2)
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チャイムがなりモニターごしに隼人の姿が映る
『あっごめん玲。僕スマホ忘れちゃったみたいでさ』
「お!噂の隼人くんじゃーん!入れちゃお〜☆」
ルカさんが楽しそうにドアの開場ボタンを押した
「なにしてるんですか」
「俺も隼人くんと会ってみたかったんだもん」
だもんって…。
この人はほんとに行動が読めない。
小言を言っていると玄関のチャイムがなりルカさんが出ていこうとするので慌てて追いかけるが間に合わず玄関の扉が空いてしまった
「悪いな忘れ物しちゃって。ってあれ?」
「やあ君が隼人くんかい。男前だね〜いつもうちのレイがお世話になっています☆」
「あ、えっと、いえいえ。こちらこそ玲くんと仲良くさせていただいています。橘隼人といいます」
「橘の坊ちゃんは礼儀がいいね。それとも最近の高校生ってこんなもんなのかな」
戸惑いながらも愛想良く挨拶している隼人に申し訳なくて、ルカさんとかかわらせたくないけど言って聞くような人じゃないからな
「もういいから気が済んだでしょ。帰ってくださいよ」
「まだ挨拶しただけだしもっとお話したいんだけど。ね?隼人くん」
「え、あ、はい。それより、えっと玲。こちらはお兄さん?」
「これは失礼、私はルカと申します。
レイのお兄ちゃんです☆ 今日はお見舞いに来てくれたみたいで弟が世話になったね礼を言うよ」
楽しそうなルカさんに思わず舌打ちしてしまう
何がお兄ちゃんだ。鳥肌が立つ。
「いえいえ。友達として当然のことをしたまでです」
「友達か。君みたいな子がレイの友達になってくれて嬉しいよ」
ルカがなんだか優しく笑ったような気のせいかな
「あ、僕スマホ忘れちゃって。玲みてない?」
「部屋を見てくる」
そういって玄関で立ち話をしていた俺たちはとりあえずリビングへとはいる。
「それにしてもこいつの部屋な。なーんもないよな。隼人君がくるなら次からくつろげるものを用意しておくよ」
「いえいえ、お構いなく」
ルカさんの会話に愛想良く返してくれる隼人に申し訳ないなと思いながらリビングに入ると、テーブルの下にある隼人のスマホをみつけた。
「隼人あったよ。気づかなくてすまない」
「いや、僕こそありがとう。もう熱も下がってそうでよかった、じゃあ帰るよ。お兄さんもお邪魔しました」
「えーー。隼人くんもう帰っちゃうのー?」
「すみません。今日は家の用事があってもう帰らなきゃ行けないので」
「そっかー。また遊びにおいで☆」
「今日はありがとう隼人。うるさいのが絡んで悪かったな」
「大丈夫だよ。じゃあまた明日な!」
隼人が帰ると、ソファに座ってタバコを吸っていたルカさんも立ち上がった。
「隼人くんも帰っちゃったし俺もかーえろ。じゃあな!弟よ☆」
「なんでオレがあんたと兄弟なんだ勘弁してくれ」
ったく。やっとうるさいのが帰った
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