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リンドウの仕事(1)
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今回の橘隼人からの依頼は簡単なものだった
最近この辺りで違法なクスリを捌いてる連中の始末
裏の人間でもないただのチンピラだ
奴らのたまり場に赴いてすこし遊んでやったら
すぐに死んでしまった
「リンドウ任務完了」
『了解。シードを向かわせます』
オレは報告の連絡を終え、近くの椅子に腰かけタバコに火をつけた。すると部屋のドアが空いた
そこにはマスクをつけたスイレンの姿があった
「やあやあ、ご苦労だったね☆相変わらず汚してるね〜」
部屋に飛び散った血をなるべく避けながらオレの近くまできた。
ルカさんはこんなんでも実は潔癖症なんだ。だからオレの現場には来たくないと本人は周りに言っているが、ただ面倒臭いから来ないだけだとオレらおもう。
「遅かったですね」
「来る気がなかっただけさ☆」
これだからこの人は好きになれない。
マスクの下で表情は分からないが、間違いなくムカつく顔をしていることがオレにはわかる。
「だと思っていました。で、なのになんで来たんですか」
「それがね、坊ちゃんが初めての依頼だから自分の目で確認をとりたいといいだしてさ。面倒だがあの三体を確認することになったんだ」
「あれをですか」
「そうさ。お前がズタズタにしたあれを。それよりマスクにまで血が飛び散ってるぞ、殺るなら綺麗にやれよ汚ねーな」
そう言うとルカさんはオレの仮面に飛び散った血をハンカチで拭ってくれた。
変なところで紳士的なんだこの人は。そしてそのハンカチはそこら辺に投げ捨てていた
オレは別に快楽殺人者という訳では無いんだが、殺しの依頼があると少し悪い癖がでる。これも教育係のルカさんの悪癖がうつった。
悪いことをしたやつにはそれ相応の報いを受けさしてやろうと思うと、ついつい相手をいたぶってしまう。
もう殺してくれと相手が生きる気力を無くすまで
そういう相手の朝顔を見ると
少し自分が生きている心地がするんだ。
「はぁ、そういうことは初めに教えてくださいよ」
「忘れてた☆」
まったくこの人は……
「それで?橘隼人がここにくるんですか?」
「ああ、もう五分ほどで到着する。お前も会っていくか?」
「遠慮しておきます。ではお先に失礼します」
オレはその場の後にして家へと帰る
今ここで隼人にあって気づかれるようなことがないように。まあ今のオレを見て気づくとも思えないが
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