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SMILEのNo.6 (1)
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オレが寝ているベッドの方へ歩いてきたルカさん
一応身体を起こそうとしたが傷が痛み目眉間にシワがよる。
「ルカさん…ッ」
「おいおいまだ起き上がるのは辞めときな。
割と重傷みたいだから☆」
ルカさんはベッド横のイスに座り、近くにあったリンゴを手に取りクルクルと回して遊んでいる。
「人がこんなに状況なのに楽しそうですね」
「そんなことないさ〜、俺だってお前が眠ってた3日間
大変だったんだからな!」
わざとらしく項垂れるところをみると本当に大変だったのか疑わしいが、どうやらボスに今回の件で叱られたようだ。
まあ自業自得だろう。
「ボスも酷いと思わなーい?だってさー、お前がさー?
お前があの人数を1人で片付けちゃうなんて思わない
じゃ〜ん!
きっと今頃ズタボロにされて逃げ回ってる頃かな☆
って、優しい優しい俺が死ぬ前には助けてやろうと思
って様子をみにいったら全員ぶち殺してるなんて。
予想外だったんだよ〜。
始末書まで書かされるし、他にも色々と面倒臭いこと
になっちゃってさ、ほーんとお前が呑気に眠っている
間忙しかったんだから!ついてないな〜〜〜」
ちゃんと怒られたようでよかった
こんな奴が教育係なんて誰か変わって欲しいよほんと
「当然ですよ。
それで?教育係の交代でもありましたか?」
そう質問すると、ルカさんが意味ありげに片方の口角を上げて微笑んだ。
そして、1枚の封筒とフルフェイスのマスクを俺の方へ差し出した
「これはなんです?」
このマスクは幹部以上の人間が持つものだ。
俺がこの前の任務の時に借りたルカさんのマスクか?と考えていると、封筒を開けて読んでみなと促されたので、俺は封筒を破り中に入っていた紙を取り出す。
中にはこう書かれていた
“ ルカ の名のもとに、 レイ を幹部へと推薦する
そしてそれを承認する ─── イザベラ”
「……どういうことですか」
「そこに書いてあるとおりだ
おめでとう今日からお前はSMILEの幹部さ☆」
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