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刻まれたもの
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「ちょっと見せろ‼︎」
佐伯君はすぐに僕のワイシャツをめくり上げた。突然の事で抵抗するのが遅れた。
その所為で僕の肌が露わになる。
「……なんだよ、これ…………」
僕の服の中は2年前から刻まれて来た
痣や傷が沢山ある。
青くなっていたり、赤黒くなっていたり…
何百回、と殴られたから
それは中々消えなくなっていた。
くっきりと僕の体に刻まれている。
僕はこれと、一生付き合わなきゃいけない。
忘れさせるもんか、と言っているかのように
僕に残っている。
「ははっ……僕汚ないでしょ…?」
ワイシャツを下げて軽く笑って見せる。
佐伯君、幻滅したかな。
何も言わない佐伯君を見上げると
「…………ぇ?」
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