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佐伯君と出会って
友達になって
数ヶ月の月日が経った。
登下校や移動教室、昼休み……佐伯君とはいつも一緒。それが当たり前になっていた。
席も隣だし、帰ったらメールする。
メールとか携帯の使い方も慣れてきたし、
1日の殆どが佐伯君といる感じ。
佐伯君の前では素直に言葉が出てくるし、なんだか安心できる。
佐伯君は今は委員会の集まりで席には僕1人。
早く帰って来ないかなぁ……
「進藤君、ちょっといいかな?」
「…………うん…」
「これ、佐伯君に渡してもらっていい?進藤君仲良いよね?」
「……………」
クラスの女の子が僕に差し出したのは小さな手紙。
かわいい封筒に入れられてある。
女の子は頬を赤く染めている。
……これが何かってことくらい僕にだって分かる。
きっと……ラブレターだ。
断ることが出来なくて小さく頷いた。
目の前の子は嬉しそうに微笑むとありがとう、と言って席に戻って行った。
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