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燈 akari
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僕の鞄を教室から持って来てくれて一緒に帰ることになった。
その人の家は僕の家の最寄り駅の3つ後。
要するに…
学校__(間2駅)__僕の家__(間3駅)__この人の駅
らしい。随分遠いところから来てるんだなぁって感心した。
申し訳ないから電車一緒に乗る所までで大丈夫って断った。
「そういえば、俺の名前分かる⁇」
駅まで歩いてる途中、そんなことを聞かれた。
もちろん佐伯君以外の名前は誰も知らない。
正直に首を横に振ると
「そっかそっか、あまり絡まないもんね?
じゃ、改めて自己紹介‼︎
前田 燈(まえだ あかり)、よろしく」
よろしく、と同時に手を差し伸べられた。
……握手⁇
恐る恐る手を出すとぎゅっと握られた。
暖かくて大きな手。
「燈って名前、女みたいでしょ?
よくからわれる!でももう全然気にしてないんだ。良かったら名前で呼んで!」
「うん、分かった…」
燈君、かな⁇
呼び捨ては慣れないし……
「俺、進藤君のこと要って呼んでいーい?」
「う、うん……いいよ」
そう言うと
やったぁっ‼︎って喜んだ燈君。
きっと面白い人なんだろうなぁ…僕と違って。
「要‼︎じゃあ俺の事、燈って読んでみてっ?」
「…………ぁ……燈…君……」
緊張して上手く言えない。
と言うか、今日知った人をいきなり呼び捨てなんて……
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