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朝
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亜実という女とは休み時間は勿論、登下校まで一緒にさせられた。
嫌いな奴と一緒ってだけでこんなに息苦しいってことを知った。
要を避けて2日が立った。
まだ、2日。
この2日間がとても長く感じられた。
辛い、苦しい、寂しい。
苦痛だらけだ。
この日も亜実は朝から俺の隣の席に座って語りかけてくる。
相槌を適当にして流す。
何の話をしてるかなんて知らない。
耳を傾けるのも面倒。
こんな時間がもったいない。
つまらない。
要……早く来ないかな。
そう思ってすぐ、願い叶って要が教室に入ってきた。
鞄を置いて立ち去ってしまう。
目の前に話したい人がいるのに。
目の前に会いたかった人がいるのに……
ふと、目が合った。
……要の目の下。大きなクマができてる。
いつもより髪もボサボサだし
やつれてる。
どうしたんだよ……⁇
寝てないのか?
飯、食べてないのか?
なんでそんなやつれてんだよ……
悲しくなって目を逸らす。
現実を受け止めたくない。
要がそんな姿だなんて……
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