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燈 side
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俺は前田燈(まえだ あかり)
小さい頃はよく女の子みたいな名前だからからかわれた。あかりちゃんとか呼ばれて…かわいいねーって笑われた。
その度に小さい頃の俺は泣いてた。
けどもう慣れた。
なんとでも呼べばいい。
こんな俺だけど好きな人がいる。
昔からずっと大好きな人。
俺のこと、燈って呼んで笑う。
ふわっとした笑いにいつもドキドキする。
でも俺の恋なんて叶わない。
叶う筈なんかない。
俺の好きな人は姉弟だから。
双子の姉………が好き。
亜実が好き。
小さい頃から双子でずっと一緒だった。
出掛けるのも、ご飯も…寝る時も。
小さい時は特別な感情はなくてただ双子だから一緒が当たり前だって思ってただけ。
けれど中学にあがったあたりから亜実は変わった。
俺を避け始めた。
「ねぇ、燈…?
双子だからって全部一緒にするのやめようよ。その………もう中学生だし…」
クラスの女の子達にからかわれたらしい。
亜実にはいつも燈がいるねって。
だから我慢して学校では亜実に近づくのをやめた。
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