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電車内
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声にして喜んだ俺をみてポカーンとする進藤……じゃなくて要。
そうだ、要って呼ぶことにしたんだ。
「じゃあ俺の事、燈って呼んでみてっ?」
すると緊張したように
「…………ぁ……燈…君……」
とか呼ぶからニヤける。
なんだこいつ…よく分からないけどちょっとだけかわいいように思える。
「……じゃあ、あっくんとかは?
随分昔だけどそう呼ばれてたんだ‼︎」
そう提案するとすんなりよんでくれた。
ちなみに、昔からあっくんだなんて呼ばれてない。なんとなく呼びやすそうでパッと思いついたのが“あっくん”だった。それだけ。
駅に着くと電車はすぐに着いた。
今日この時間はかなり混んでいて座れそうな場所が見当たらない。
要は具合が悪くて倒れた。だからせめて要だけでも座らせたかった。
なるべく人に押し潰されない恥の方に1人くらい座れそうな場所があり、要の腕を引いてそこまで連れて行った。
「要、此処座って?」
「…………でも…」
「いいから」
遠慮する要に、半ば無理矢理座らせた。
押し潰されないように俺が目の前に立った。
人が俺にぶつかっても寄りかかられても、要にぶつからないようにした。
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