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心配
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「…要⁇」
僕が呼ぶと、ん⁇って首を傾げてこっちを見た。
「大丈夫?具合悪くない?」
「うん、大丈夫だよ」
心配過ぎて何度も聞いた。
今まで人の心配なんかしなかった俺が。
頭がおかしくなった。
目の前の人を守りたい、心配、近くにいたい……この数時間で俺がおかしくなった。
どうにかなってしまったんだろうか。
もしかして頭にボールが当たったのは俺の方だったりして。
……と考えてるうちに要の最寄り駅に着いた。
「ねぇ、やっぱ家まで送ろうか…⁇」
「ううん、大丈夫。ありがとう」
結局1人で帰って行った。
後からちょっと後悔したけど……大丈夫だろう。
要は、学校では殆ど喋らないみたいだった。
理由は分からない。
けど、俺と話してくれた。
それが嬉しかった。
俺、今まで亜実の事しか考えたことがなかった。
なのに今はもう1人、俺の頭の中を埋め尽くそうとしている。
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