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拾ったのは黒い犬ですか?それとも腹黒い犬ですか? 7
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1年前のブラッディバースデーを終わらせた、不思議な美少年。正体は、警察の犬。
特殊な訓練を受けた警察の犬なら犯人に立ち向かい戦うこともできるだろう。軍人レベルと言われていたブラッディバースデーの犯人を死に追い詰めた。それに、不法侵入や盗聴の技術。
この子は特殊中の特殊。こんなにも若いのに戦闘ができ頭脳明晰、おまけに口も上手そうだ。きっと、並大抵のしつけはされていない。高級な、犬。
こんなにも任務に慣れているのは、彼が今までに何度も戦闘や彼の言う「合法」なことをしてきたという証拠。
ということは、もっと幼い頃から警察の犬として働いていた?なら学校は?学校には行けなくても特殊な訓練の合間に、勉強もさせてもらっていたか。
あぁ、今から俺はこの子の飼い主なのか。犬の飼い方なんて知らないのに。
もっと聞いてみたいな、この子のことを。俺はもうこの子の飼い主なんだ、知る権利はある。
俺が、この子に自分のことを話せと命令すれば。飼い主の命令なら、素直に話すんだろう。そう躾けられているはずだ。だが俺は、命令を使わない。
警察の犬でも、この子は人間だ。プライベートと仕事の区別はしっかりつける。俺は、プライベートの中でこの子と交流を深めたい。
一言で言えば、それは“同情”だ。これは俺のただの予想だが。こんなことになっている子は大抵、家庭環境が良くない。
……俺がこの子の、新しい家族になれればいいな。
ワンルームで、これからはミナギと一緒に暮らす。俺の相棒。色白な頬に手を当ててもう1度「ミナギ」と呼べば、嬉しそうに微笑んだ。
「わんっ!!」
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