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淫魔の血を引いていた俺が、学校一の人気者にハメ倒されちゃった話
学校一の人気者との出会い3
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「や、ちょっと横になりたくて」
「ああ。そこのベッドどうぞ。五限目は生物だっけ……先生に言っとく」
ぽかんとする黒畑を見るにつけ、変な気分になった。学年きっての人気者にこんな表情をさせているのが、俺だという事実が不思議でたまらない。
「……何で?」
「……保健委員だから?」
何で、の意味するところがわからなかった。何で、と言うならこちらだって尋ねたい。何で俺、今、普通に黒畑と会話をしているんだって。
暫し考え込んだ末の俺の返答に、黒畑は小さく噴き出した。
「サボるなって言われるのかと思った」
「え?」
「俺、どう見ても具合悪そうじゃないだろ?」
俺は一拍遅れて悟った。黒畑が保健室のベッドで横になりたかった理由は体調不良だからではなく、サボりたかったからだってことを。
黒畑の「具合悪そうじゃないだろ」を額面通りに受け取るのならば、そうかもしれない。目の下に色濃い隈が見受けられる訳でもふらふらする様子もなく、健康だと言われたらそんな風に見える。
「たしかに具合悪そうには見えないけど。保健室は休みたい人が来るところだから、いいんじゃない」
授業中はクラスメイトからの視線を浴び、授業以外は他のクラスや学年から視線を浴びる。人気者の気持ちはさっぱりわからないが、大なり小なり疲弊するのだろうことは想像に容易い。黒畑もサボりたくなるんだなあ、人間なんだなあ……と勝手にしみじみしてしまう。
「……意外」
とにかく目立たないことを心がけているだけの凡庸な生徒のつもりなのだが、どうやら俺は相当真面目だと思われているようだ。
「誰だってサボりたいときはあるし。つーか俺だって、こうやって先生不在で保健室任されてるときとか、ちょこちょこサボったりしてるよ」
「ああ。だからたまにいねえんだ」
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