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淫魔の血を引いていた俺が、学校一の人気者にハメ倒されちゃった話
学校一の人気者との出会い4
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俺は目を丸くした。黒畑の言うとおり、たまに仮病を使って授業を抜け出したりすることがあった。しかし同じクラスといえど一介のモブに過ぎない俺のことを、黒畑が認識していただなんて思ってもみなかった。
それから俺は、黒畑と一言二言会話を交わした。こんなに喋りやすいなんて正直意外だった。教室で色々な人に囲まれている黒畑と、現在目の前にいる黒畑は纏う空気がどこか異なっている。
予鈴が鳴る。俺は慌てて弁当箱を片付けて、保健室を後にしようと扉に手をかけた。
「木戸」
背中から黒畑の声がした。名前まで覚えられているなんて、やっぱり変な感じだった。
「本当はちょっとだけ、具合悪かったんだ。優しいのかドライなのかわかんねえけど、木戸と話したらほっとした」
優しくしたつもりもなければドライなつもりもない。何か言葉を返そうかと思ったが、ベッドにぼすんと腰をかけた黒畑の表情がひどく穏やかに見えたから、やめた。
「お大事に」
「さんきゅ」
きっともう話すことはないだろう。そんな俺の予想は、すぐに裏切られることとなるのであった。
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