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淫魔の血を引いていた俺が、学校一の人気者にハメ倒されちゃった話
異変
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その日の放課後、俺の体調はあからさまにおかしかった。
掃除当番だったから教室を掃除して、何とかゴミ捨て場まで持っていくことはできた。そこまではいい。さて教室に戻ろうとしたそのとき、身体がスローモーションの如く傾いた。
「木戸!」
誰かに抱き留められたと思ったら、黒畑だった。
黒畑がどうしてここにいるのかわからないが、俺は縋りつくように黒畑のシャツをぎゅう、と握り締める。
頭がぐわんぐわんと揺れている。痛みはないが、とにかく熱くてたまらない。
「ほけんしつ、くろはた、ほけんしつ……」
「わかった。ックソ、何だこの甘い匂い。さっきより強えし。木戸、もうちょっと我慢してな」
「うん、うん……」
うわごとのように保健室と繰り返す俺の頭を、黒畑は大きな掌で優しく撫でた。
俺は知らなかった。黒畑の顔がほんのり赤く染まっていたこと。俺をお姫様抱っこしながら保健室に連れて行ってくれたこと。
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