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入社当日
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「失礼します…」
ガチャリとドアを押し開く。そろりと中に入るとその綺麗さに驚いた。
白と黒で揃えられたシックで落ち着きのある家具に、高価なソファーや絨毯、絵画などの装飾がセンスよくまとまっている。
壁には大きな本棚がいくつもあり、全てぎっしりと書籍で埋まっている。外国語の文字もたくさん見えた。
うわ…全部高そう…
そう思っていた時、「いつまでそうしている」と、正面奥のデスクから低い声が聞こえた。
何ヶ月か前の最終面接で会った以来だ。
確かあの時はあまり話さなかったが…それでもこの人の存在は俺でもよく知っている。
月島 沙季(つきしま さき)
この会社の社長で、高学歴で容姿端麗な上に、業績もわずか3ヶ月でTOP3まで持ち上げた凄い人。
最近ではその容姿と話題性から書籍や番組でも引っ張りだこになっていて、今最も話題な若手社長だ。
そういや今朝も朝番組で特集組まれてたな…
確か『結婚したい著名人 人気No.1』っていうタイトルだった気がする。
受け答えがスマートなので、そういう部分も好印象で女性からの人気が爆上がりしているらしい。
ファンだというアナウンサーのお姉さんが言ってた。
「失礼いたしました。本日より、秘書として働かせていただくことになりました、橘花秋斗(たちばな あきと)です。よろしくお願いします」
社会人経験ゼロの俺はありきたりなことしか言えないので、とりあえず頭を下げておく。
今日は挨拶だけってさっき関口さんから聞いたし、少し話して終わるだろ。
少しの沈黙の後、頭を下げている俺にコツコツと足音が近いてきた。
「おい」
「はい…って、え!?」
顔を上げると間近にその端正な顔があった。凍るような冷たい目でジッと上から見下ろされる。
…まるで品定めでもされてる肉の気分だ。
「お前、それだけか?」
「そ…それだけ、とは…」
「はぁ」
なんでため息…?
それと、急に周りの空気が寒くなった気がするんだけど…気のせいだよな……?
「だから、他に言うことはないのかって聞いてんだろ」
凍てつくほど鋭い視線で見下ろされながら低い声が発せられる。
言葉がまるでこだまのように頭の中で繰り返し聞こえる。
さっきから何を言っているんだこの人は…
面接の時の姿でも、テレビや雑誌で見る姿でもどれでもない
いま俺の目の前にいるのはまるで…まるで…
「答えろよ」
「えっと…あの……」
「はぁ…」
本日二度目のため息が下された後、俺は強い衝撃にギュッと目をつぶった。
「うわっ……いってぇ……なにっ…!?」
思い切り背後の黒いドアへ突き飛ばされ、頭と身体を強く打ち付ける。
痛みで座り込みそうになった瞬間、両手首を片手でグッと上に押さえつけられた。
「ちょッ…いきなり何すんだよっ!?」
「もしかしてお前、この俺がわざわざ秘書にしてやった理由忘れたとかじゃねぇだろうな?」
「ハァ!?なんだよそれっ!さっきから何言ってんだよ!?」
「あぁ…社長に向かっての口の聞き方も分からねぇのかよ…とんだクソガキだな」
「クソガキ!?いきなり人を突き飛ばしたのはそっちだろ!?」
さっきからなんなんだよっ…!
つうか、俺の知ってる月島沙季ってもっとこう、紳士な人だったよな!?
なんか、全然違うんだけど…!?
思いきり睨みつけると冷徹な表情のまま俺を冷たく見下ろす視線と絡まる。
「まあ、その反抗心は悪くない」
まるで獣のような鋭い瞳孔が、一瞬フッと笑ったように見えた。
そう思った瞬間、上から塞がるように唇が重なった。
「んッ…ちょっ……ゃんッッ!?」
逃れようと腕に力を入れるが、俺の何倍もの馬鹿力で押さえつけられビクともしない。
顔を背けようにも片手で顎を掴まれているので避けれないし、股の間に突き立てられた膝がグリグリと俺の股を押し上げてくる。
「ぅッ…んん…ゃッ…まっ」
「待たない、この俺がどれだけ待ったと思ってんだ」
「んんっー!」
どんどん深く重なり、次第にぬるっと熱い舌が入ってくる。
あまりの熱さに溶けるんじゃないかと錯覚してしまう。
その熱は口内でも俺を逃さないと絡みついてきた。
「…ぅッ……んぁッ…やッ…月…しぁッ」
おかしい。
完全にこの状況がおかしいってくらい、流石に俺でもわかる。
わかるのに、逃げられない。
止めてほしいのに、その熱に流されかけている。
理性を保とうとしても、何度も荒々しく襲いかかる熱と力強さに思考が停止しかけてしまう。
せめてと思い薄っすら目を開けると、そこには冷たく無感情で、それでいて鋭さを宿した視線が真っ直ぐに俺を見下ろしていた。
コイツ…月島沙季は、危ない。
「あっ…やぁッ……んんっ……んぁ」
視線が絡んだ瞬間、グリグリと膝で押し上げられている股がゴリッとした。
「ァアッ…!!」
え…??
いやいや待てって、そんな訳…
「お前こんなんで勃たせてんのかよ。やっぱりガキだな」
「ちっ…ちがッ…んやァッッ」
冷徹な表情のまま、下から上に膝で擦り上げてくる。
信じたくないが俺の下半身は誤作動を起こして硬く立ち上がっていた。
ありえない、絶対にありえない…
俺は女の子が好き、男なんて絶対にッ…
「あッ…ヤッッ……ダメ、それ以上はッッ」
鋭くて冷たい視線…
まるで獣のような目に捕らわれた俺は逃げられない。
「んぁあああッ………んんッッ…!!」
絡まる熱い舌から注がれた唾液が溢れてゆく。
いつの間にか目からは涙が滲み、擦り上げられた股からはジワっと下着が濡れたのを感じた。
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