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生徒会長
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「あーっ。皆にはこの美しい声が聞こえているか?」
もう、、、いつもいつも、、、勘弁してよ、、。
僕は生徒会長の煌に飽き飽きしていた。
俺様だし、生意気だし。
何なんだろう?この人は、、、。
周りからは黄色い声が聞こえてくる。
「きゃー!」とか「煌様ー!」とか女子が使いそうなことばかりをこの男子達は言っているのだ。
「聞こえないし、、、、」
と小声で呟いてみた。
気づかない。
、、気づかない、、。
気づか、、、
視線を感じた。
まるで睨んでいるような視線。
「おい。」
「貴様。俺様のこの美しい声が聞こえていないというのか?」
「うん。聞こえてな、、、むぐ!」
誰かに口を塞がれた。
僕よりもしっかりした硬い手、。
これは、、、、傘音君だ。
『静かに、、、。』
ただ一言、そう言って僕の口からゆっくりと手を離した。
「聞こえてますよ。綺麗な透き通った美しい声ですね。」
傘音君は僕をフォローするように真剣な顔で言った。
「そうか、、、、。やっぱりな。俺様の声が届かないわけがないか。」
するとまた黄色い声が聞こえてきた。
やっと、終わった後、僕はぐったりしていた。
一番いやだったのは、傘音だったんだけど、、、。
邪魔すんなよな!
僕は助けてもらう気なんて無かったんだよ!
ていうか、あれって助けてたのか?
もー、、、。
どうでもいいや。
はぁ、、、。
「おい。邪魔だ。」
なんだよ、、。こんな時に、、。
「あーーー、ごめんなさいねぇ」
僕はわざとらしく謝った。
「ふーん、俺様にそんな態度で大丈夫か?」
、、、ん?
俺様、、、、??
ということは、、、。
「うわあああぁぁぁあ!」
「ん?どうした?そんなに俺様を見て驚かなくてもいいじゃないか、、、って、、。お前、、。」
よりによって、生徒会長の俺様にぶつかるなんて、、、。
「俺様の声を聞いていなかったやつだよな?でもまぁ、許してやったけどよ。」
上から目線して、、、。
僕の身長が小さいのはしょうがないことだけど!
だけど、、、。
そんな見下した目で見ることないじゃないかぁぁ!
「なんなんですか?本当うざいですよ?俺様気取りやがって、、、、、。はっ!」
つい本音が漏れてしまった、、。
「お前、、、覚悟はできてるか?俺様にそんな口聞いてただでいくと思ってないよな?」
「ひいっ、、、!!」
この俺様怖っ、、、。
今顔が赤くなってる、、、。
表情的に怒ってるな、、。
これは完全に死亡フラグたった。
ヤバイ、、、!
逃げなきゃ、、、、!
僕はダッシュで駆け抜ける。
持久走もそれくらい早く駆け抜けろよ。というぐらいに駆け抜ける。
今は廊下を走っては行けないだとかそんなの関係ない!
廊下を走る。
走る
走る!
そして僕は、何故か家庭科室に来ていた。
甘い香りがする、、、。
「あら。」
「あっ、、、ごめんなさい!勝手に入ってしまって!」
「ふふ、、、。とりあえず、座ったら?」
「はっ、、、はい!」
恥ずかしさのあまり、椅子に座る寸前に転けてしまった。
そして、そのまま机に、、、。
「わああああああ!?助けてー!」
ゴツン。
「ったあー、、、」
あれ?頭が痛くない、、、?
なんで??
横を見ると、手が、、。
そうか、、、僕はこの手に支えられていたんだ、、、、。
「ありがと、、、、って、、傘音君!?」
「お前少しは気をつけろよ、、、、、、ドジ。」
「ドドド、、、ドジ!?僕はドジじゃないよ!」
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