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初恋
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《傘音目線》
ここは男子校ではないから女子もいるわけだ。
だが、コイツ一人だけ。
だけどな。
普通のやつならすぐ辞めるというのに、、
勇気のあるやつだ。
佐倉 菫(さくら すみれ)。
なかなか面白い奴だし、、、。
相手をしてやるか。
なんか、あいつの事気に入ったみたいだしな。
「良かったら部活に入ってね。」
「はい!」
、、、、、、、、っ。
あいつが教室から出た後の菫の言葉に何故か腹が立った。
「私ね、、、溯君の事好きかも。」
なんでだ。
なんで苦しいんだ。
よくわからない、、、、。
とりあえず、俺も教室をでる。
「やばっ、、、、!美人だった!」
廊下が騒がしいと思いきや、、。
「まだいたか。」
「あ!傘音!!僕ね!あの人の事がね好きかもしれないんだ!!なんかね、、、こう、、、胸が苦しくて、、、ドキドキするんだ、、」
切なそうな顔をするこいつに俺は何故か胸が苦しくなった。
「、、、そうか。」
そんな感情を隠すように、俺は
笑って過ごした。
「ん~、、、、。告白しようかな?」
幸せそうなコイツの顔を見て、
限界になった。
俺はこいつの手を掴み
「やめとけば?あいつ好きなやついるし」
「えっ、、、、」
「いるんだよ。好きなやつ。」
「、、、そっか、、、」
この瞬間、俺はイケナイ事をしたんだと思った。
「傘音。離して」
「ヤダ。」
「なんで?」
「、、、、、ーーーだから。」
「え?なんて、、、、?」
「好きだから。」
「、、、、、、、、は?」
「お前のことが好きなんだ。溯」
「冗談でしょ!?辞めてよ!」
「、、、、、、冗談じゃないよ」
「気持ち悪いよ!僕は傘音なんて嫌いだ!」
「っ、、、、、、、」
溯が泣いていた。
後悔した。
あーあ。
言わなきゃよかった。
、、、まだ、、泣き止まないのか、、、。
そうだよな、、、。
よりによってお前の嫌いな奴に告られたんだからな、、、。
、、俺が耐えればいいのか?
コイツの恋を見守るのか、、?
でも、、そんなの、、、。
絶対に無理だろ、、、、。
でも、、、許されない恋だ。
我慢しよう。
我慢して我慢して、、、。
幸せになってもらうんだ。
「溯、、さっきの忘れてくれ。」
「えっ、、うん、、」
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